美術館「ポール・デルヴォー展」

を見学した。


ベルギーのシュールレアリスム(超現実主義)を代表する画家。
1897〜1994年。
約80の素描と油彩画が展示してあり、デルヴォーの世界に招待された感覚を覚えた。

中でも、私は「テラス」という1979年の作品が印象に残った。彼が82歳で手がけた作品。
大きな絵で、絵の中に等身大の女性が何人か描かれ、遠くにも女性たちがいる異国の風景。本当に自分が絵の中に入って、その女性たちを、近くで見ているような気がした。

彼の絵は、身体は生き生きと、まるで、そこに、その絵の中に描かれた人物が居ると感じられるのに、どうして、顔の表情はないのか。特に目が止まって見える。
見る側に思考を与えてくれているのだろうか。
絵の中の女性の考えていることは、何なのかということを考えてくださいと。