桜を植えたバスの運転手さん

佐藤良二さん。
NHKの特集で昨年、偶然見た。
夜中の番組で、10年ほど前の再放送だった。
視聴者からのアンコールで、放送されたようだ。


彼は、旧国鉄バスの運転手。
仕事中に荘川村で、ダムに沈んでしまう村にある桜の移植に出会う。
樹齢400年以上の桜。バスで通りかかる度に作業を見続け、次の桜の咲く季節に花が咲いたとき、桜の樹の生命力に感動。
自分にも何かできることはと考え、その荘川桜の蕾を拾って、自分の畑に植えて、苗にし、それを自分が毎日通るバス路線沿いに植え続けた。
苗になるまでも何年も何年もかかり、47歳の生涯を閉じるまで2000本余りの桜を植えた。

佐藤さんを知る周りの人々は、
「佐藤さんが桜か、桜が佐藤さんかわからない」
とコメントしていた。
桜を愛し、それを見る人々のために、苗を植え続けた。
私は、この特集を見て、感動し、夜中に一人で涙を流した。
こんな凄いことをした人が居たという事を知ることができ、良かった。
この桜の話は、映画にもなったそう。
一度、是非見たい。